真壁石の特性
国内産出石の中では、耐水性、圧縮強度に優れ、
劣化しにくい、総合的に良質の花崗岩の銘石です。
年月を経ることで、青味が一層増してきます。
都内の霊園では、トップの数を誇る墓石です
真壁石とは
茨城県南部に位置する常陸三山(筑波・加波・足尾)。その懐に眠る硬質で堅牢な岩石。それが真壁石です。石英・長石・黒雲母からなる花崗岩でおよそ60万年も前にできたといわれ、“こみかげ石”“常陸こみかげ石”ともよばれています。
明治22年、火薬による採石事業が開始され、明治32年、迎賓館(旧赤坂離宮)造営の際、真壁の花崗岩が使用され、その良質さ(優美・堅牢)が認められたことにより、世に広くその名を知られるようになりました。
大正7年、筑波鉄道が開通したことにより、業者数も生産量も急速に増大してゆきます。関東大震災(大正12年)後東京都の復興のために舗道の敷石、隅田川五大橋の橋梁用材として真壁石が搬出されています。
第二次大戦中は停滞しますが、戦後は順調に隆盛の一途をたどります。
昭和30年代の高度成長期には大型機械の導入、ダイヤモンド工具の開発によって生産量が著しく増大しました。
昭和30年代の高度成長期には大型機械の導入、ダイヤモンド工具の開発によって生産量が著しく増大しました。
真壁石の産地は、ますます高度化するテクノロジー世界に対して、独自の伝統技術と最先端技術の調和・融合を図りながら、外国製品の輸入攻勢に対処し、未来における発展の道を模索、追求してまいります。